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クリニックの子どもの診察にて。


子どもの問題に関しては、ほとんどの親が『私の育て方が悪かったのかしら』と罪悪感を抱いています。


親の罪悪感は子どもの援助をする上で最も重要なテーマのひとつだと思っています。それと同時に精神科臨床をやっていて罪悪感ほどヤバいものはありません。なぜかというと。。。


罪悪感をもつことで、その人のパフォーマンスは激減します。焦ったり、イライラしたり、余裕がなくなったりして不必要な動きが多くなります。本来であれば味方であるはずのパートナーとケンカしたりします。結果、本来であれば解決できることも解決できなくなってしまいます。


そもそも子どもひとりの問題に対して、親を含めおとな3人くらいが適切な情報をもって協力すれば解決はそう難しくありません。ですがその中の誰かが罪悪感を抱いていると、罪悪感のなすりつけ合いが始まって協力できなくなることがあります。っとまあこのように罪悪感はヤバいのです。


そしてもう一つ、罪悪感がヤバいのには理由があります。


罪悪感をもち続けていると自分の判断に自信がもてなくなり、やがて意思決定を他人にゆだねるようになります。本来であればスルーできるしょーもない言葉にもついつい耳を貸してしまいます。挙句の果てに、高価な壺的なものをうっかり買ってしまいます。


いや実際に多いんですこういうケース。こうなってしまうと、もはや子どもの問題はどこへやらです。


罪悪感を植えつけることで他人を思い通りに動かそうとする人がたまにいるのでご用心。とりあえず、あなたの罪悪感を高めようと意図する人の言葉は決して信じないようにしときましょう。